2013-09-07

古いもの,天秤はかり

 この夏,実家の物置から発掘してきました。祖父が使っていたものです。ほこりにまみれ,背面のガラスははずれてセロテープで紙が貼ってありました。家人からは「そんなもの何に使うのか」と詰問(!)されるも,びびびっと来たので大事に持ち帰って,木部を亜麻仁油で磨き,背面には透明アクリル板をはめ込んだら,見違えるほどすてきになりました(と,思う)。出窓に飾って,引出部分は小物入れとして使えそう。
 
 プレートには「東京神田 守谷定吉造」という文字が読めます。検索してみたら,いくつかオークションサイトにアンティーク品として出品されていました。アンティークとして楽しむご同輩の存在を確認してちょっと嬉しくなる。引き出しからは,分銅などの部品や,計量用の皿などと一緒に細かい数字がびっしり書かれたメモ用紙が何枚も。
 およそ理系は苦手な孫娘が,嬉々としてはかりを磨いてメモ用紙の数字に目をこらす未来を,祖父は想像したことがあっただろうか?


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